NISAでアメリカ銘柄を運用、知っておきたい5つの利点!
2017年3月22日
Akira Kondo
NISAが始まって4年目、毎年最大限に非課税枠を使い切っている投資家にとってそろそろ日本銘柄のみでは飽きてくる頃ではないか?また、日本銘柄以外に投資を考えている投資家も少ないのではないだろうか?アメリカ経済が堅調ないま、ぜひそのアメリカ銘柄に投資するのもよいアイデアかもしれない。なにより高配当銘柄が多く、年に4回配当が行われるアメリカ銘柄は投資家にとって嬉しい不労所得となる。また日本とは違い、アメリカ銘柄は1株単位で購入できるので、NISAなどの決まった金額枠のポートフォリオでは構成がとても楽にできる。
アメリカ株なら10銘柄もNISA枠に収まる!?
株式投資の基本といえば分散投資<分散投資についてもっと詳しく知りたい −「分散投資は無料ランチ」>。もし100万円株式に投資するなら、5銘柄は欲しいものだ。NISAでは年間120万円までが投資枠となるが、日本銘柄の売買だと100株単位などのルールがあり、うまく分散できない場合もある。しかし、アメリカ銘柄は1株ずつ売買できるので分散投資にとても融通が効く。例えば、アップル株は現在約140ドルするが、100株を購入する必要なない(100株購入するとなればNISA枠の上限を超えてしう)。5株でも、10株でも、15株でもいいので、できるだけ約1,500ドルで購入したいなど、予算を決めておくといいだろう。もし、その1,500ドルぐらいの予算でアップル銘柄を購入するなら、15株を取得することができる(15株x株価140ドルx為替113円)。 または、初めから10種類のアメリカ配当銘柄を取得したいと考えているなら、1銘柄12万円の枠に納めて購入するなどの作戦を立てるといい。さて、1ドル113円として、120万円のNISA枠に10銘柄のアメリカ株を実際に例として入れてみよう。
これら10銘柄の合計投資額は1,180,530円で、年間NISA枠120万円以内だ。もちろん、全ての10銘柄は年に4回配当を払うので、1年間の40日が配当びとなる。ちなみに、カッコ内にある%の数字は配当利回りを表し、それら10銘柄の平均利回りは3%以上となる。後ほど説明するが、円高・ドル安になるほど多くのアメリカ株が買えることも忘れてはいけない。
*株価は2017年3月21日、ニューヨーク市場終了時参考 アメリカ銘柄なら年4回の配当が得られる!?
アメリカ銘柄を保有していて一番嬉しことは、年4回の配当が受け取れることだろう。もし10種類のアメリカ配当銘柄を保有していれば、年間40日が配当日となる。さらに来年のNISA枠120万円で、プラス10のアメリカ配当銘柄を購入すれば、年間80日を配当日にすることができる。もちろん、2年間で20種類の銘柄を購入し管理することになるが、「投資家ファースト」のアメリカ市場ではたくさんの配当銘柄があるので、分散投資も備えてそれらの銘柄を探してみるのも面白いだろう。 NISA枠ならアメリカの配当は現地課税のみ!
NISA口座でのアメリカ銘柄から得る配当(ドル)は現地(アメリカ)で課税される10%だけになる。その10%の課税が高いか低いかは投資家の考えによるが、一般口座で課税(プラス20%)されるよりもはるかにお得だ。ちなみに、筆者はSBI証券でNISAを運用しているので他の証券会社のことはわからないが、「株式数比例配分方式」に登録して現地のみの課税設定としている。 円高になるほどアメリカ銘柄がもっとお手頃に!?
NISA口座は長期保有に適した株式投資となるので、投資家は長い目で投資に関わっていくことになる。その長いスパンで見れば、為替も大きく変化していく。それゆえ、アメリカ銘柄に投資するなら、できれば円高・ドル安の時に購入したいものだ。なぜなら円高・ドル安によって、持っている自国通貨(円)で、多くのドル建て商品(アメリカ株)が購入できる。 例えば、現在の為替相場1ドル113円で、約55ドルするスターバックスを100株購入すると約62万円が必要となるが、1ドル105円の時に購入すれば約58万円と4万円安くスターバックス株を取得できることになる。または、50万円の予算で1ドル113円の時にスターバックスを購入するとしたら、80株までしか買えないが、1ドル105円の時なら86株と6株多く取得できる。 また、円高・ドル安の時にアメリカ銘柄を購入することによって、円安傾向の時には為替相場からも利益を得ることもできる。もし、購入した株価も上がっていれば、まさに一石二鳥だ。そのことを考えると、できるかぎり円高・ドル安でアメリカ銘柄を購入し、その配当や売却利益から得るドルでまた新しい銘柄を購入するのがスマートなストラトジーだろう。 配当から外貨(米ドル)を保有できる!?
イエス。配当を外貨(米ドル)で受け取るのがスマートなアイデアで、その配当で得たドルでまた新しい銘柄を購入することができる。SBI証券などのオンライン口座では、配当日の数日後には現地の通貨で配当が支払われる。もちろん、NISA口座では非課税で配当を受け取りたいので、その設定は必要になる。 *Economics Universe及びこの記事は投資全般についてのアイデアであり、個々の株式銘柄を推奨しているわけではありません。株式投資は自分自身にあったリスクを考えて、自身の意思で売買してください。またEconomics Universeでは日本語で記載がない場合は英語での注釈が優先されます。
Investing contains risks. Please consider risks of investing when investing. Economics Universe is not responsible in any loss of your investment. At the time this article written, Akira Kondo was long AAPL, KO, MCD, PFE, SBUX, TSLA. |
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