株を売る最善の方法は?
2015年2月13日
Akira Kondo
しかしトヨタの株を売却して、これからも株価が上がり続けたら嬉しい気はしないだろう。原油価格は下落して、自動車の需要も増えてきている。アメリカ、中国のトヨタの販売台数は過去最高を記録している最中で、これからもトヨタ株が上がる可能性もある。その反面、中国経済の減速により、世界経済の不安定な状態が続き、トヨタの世界販売にも影響が出るかもしれない。 そう考えると、トヨタ株を保有することは半々と考えていいかもしれない。もし、トヨタ株を100株保有していたとすれば、3,600ドルの含み益があることになる((132ドルー96ドル)x100株)。全ての株を売却すれば、今すぐ3,600ドルの利益を得ることができる(もちろんその利益に対して、手数料と税金を払わないといけないが)。しかし全ての株を売ってしまうと、これからトヨタ株が上昇してもそれ以上の利益を得ることができない。 それを解決するためには、売却を2回に分ければ簡単だ。100株すべてを売るのではなく、まず50株を売り、残りの50株を保有し続ければいい。50株の売却になるので、1,800ドルの利益を確定することができるし、それでも同じ37%のリターンだ。もしこれからトヨタ株が上昇を続ければ、残りの50株が利益を作ってくれるし、また株価が下落すれば、もう既に50株の利益を確定しているので気分も楽になる。加えて、株価が下落することによって、またトヨタ株を売った値段以下で買い増すことができる。 また、売却を2回に分けるのではなく、25株を4回に分けて売却してもいい。これは個人の自由だし、投資額にもよるだろう。もし、一つの銘柄に10,000ドルの価値があるなら、4回に分けて売却してもいいし、もし2,000ドルなら2回に分けて売却するのがいいだろう。しかし、2,000ドルの価値がある銘柄を2回以上に分けて売るのはやめたほうがいいだろう。1回の売却で10ドル以上の手数料がかかるので、売却回数が増えることによって手数料が大きなコストになる。できるだけ、手数料が少なくなるように数回に分けて株を売却するのが賢明だ。 今年に入ってから株価は乱高下が続いている。この機会をうまく利用して利益を含んでいる銘柄を少しずつ売却してみてはどうだろう。売却後にそれらの銘柄が下がったらまた買い増してもいいし、ほかの気に入った株を買ってもいい。売却して得た利益はこれからの投資機会を一段と大きくしてくれるだろう。 Economics Universe及びこの記事はアメリカ投資、または投資全般についてのアイデアであり、個々の株式銘柄を推奨しているわけではありません。株式投資は自分自身にあったリスクを考えて、自身の意思で売買してください。またEconomics Universeでは日本語で記載がない場合は英語での注釈が優先されます。 Investing contains risks. Please consider risks of investing when investing. Economics Universe is not responsible in any loss of your investment. |
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