分散投資は無料のランチ
2015年1月26日
Akira Kondo
しかし、実際30銘柄の株式を保有することは「無料」ではない。いくらこの金融サービスが発達した現在でも、株式の売買には手数料がかかる。もし30銘柄のアメリカ株式をオンライン証券で購入したら、750ドルの手数料がかかる(約25ドルの一回の取引に必要と考えて)。日本株の取引だったらその手数料は格段に安いだろう。また、個人投資家が30銘柄を 保有することは理にかなっているだろうか?株式を保有することはそれらの企業の投資家であり、最低でもそれらのビジネスや業績などの勉強をしないといけない。30銘柄のリサーチするのは時間がかかるし、とくに働いている人にとってはそのような時間はないだろう。
その分散可能リスクは5銘柄の保有でも十分減らすことができるので、その辺りから始めるのが妥当だろう。投資資金にもよるが、10〜15銘柄あたりが一番効果を発揮できる保有数かもしれない。15銘柄も保有すれば十分にリスクを下げることもできるし、手数料も安くてすむ。そして大事なのは、15銘柄までなら、投資家として毎週それらの株について勉強する時間も十分持てるだろう。もちろん5銘柄でも大丈夫だが、その5銘柄の選択にはしっかりと分散投資が発揮できるように考えよう。詳しくは「1,000ドルから始めるアメリカ株式投資」を参考にしてほしい。 無料で使える分散投資をマスターできれば、十分に立派な投資家だ。実際これができない投資家は世界中にたくさんいる。まず、株式投資で基礎となる分散投資ができるポートフォリオを構成してみると、これからの銘柄選択がもっと楽しくなるだろう。 |
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